忘れられゆく災害の記憶を年輪に刻む
〜 被災木をプロダクトに 〜

OIAGE
オイアゲ
オイアゲは、丸太を採る際に取り除いた、使われずに捨てていた根本の部分です。
斜めにカットすることで、どんなタイヤの自転車でも収まるように加工しました。
VOSA HOOK
ボサフック
山仕事をすると出てくる枝(ボサ)を磨いてできたフック。
「ボサ」とは「丸太以外の枝打ちされた枝など」のことで、
通常は捨てられる枝をフックへとアップサイクルしたプロダクトです。
ITATANI
イタタニ
被災した古材を再利用して製作したカッティングボードです。
(現在、被災木の古材は残っておりません。)
「イタタニ」とはアイヌ語で「まないた」のこと。
北海道ならではの動物をモチーフにつくりました。
「震災を越えて自然攪乱を受容し、柔らかさのある森林との共生関係の再構築をしていく。
そして、森林を軸に人と人、人と森が活かしあう、そんな関係性を築いていきたい。」
全国各地から厚真町に集まったメンバーとつくる、
森とデザインを軸にしたクリエイティブ・プロジェクトです。
震災から2年目となる昨年9月6日に幕を開け、
「忘れられゆく災害の記憶を、年輪に刻もう」という趣旨で、
被災した木々をアップサイクルするプロジェクトを開始しました。
その開発過程において、被災木だけでなく、
森には伐採の際に活用されずに捨てられてしまう木々も多くあることから、
方向性を「厚真の生態系の中で循環するプロダクト」と再定義し、
プロダクトづくりを進めてきました。
厚真町では、一貫して、森林保全と利用の両立を掲げてきました。
それをベースに、木材を生産し、付加価値をつけて町外へ販売し、
それを続けることで、人や木などの資源が集積することを目指してきました。
その流れが、2018年に起きた北海道胆振東部地震の影響により、
当初描いていたような林業の姿ができなくなります。
震災後まずは、
林業インフラを復旧、使えるものをなるべく利用しながら、
将来世代が利用できる森林の再生を行ってきました。
地震をひとつのきっかけにしながらも、
森林の持つ不規則性(多様性)を魅力化するものづくりへと。
ー 厚真町役場 宮 久史 " 96% project" より ー










