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森から学ぶ100年の視点|北海道厚真町の森から学ぶ、長期的視座とシステム思考

更新日:11月15日

企業向け研修プログラム モニター参加者募集


2025年11月19日(水)〜20日(木)@北海道厚真町



はじめに:開催への想い


なぜ今、私たちは森に入り、100年という時間軸で学ぶ必要があるのでしょうか?


変化の速度が加速し、3年先すら見通すことが困難な時代。 私たちは日々、短期的な成果を求められ、効率性と生産性を追求する思考に追われています。しかし、その一方で、複雑に絡み合う課題の本質を見失い、部分的な最適解に陥ってはいないでしょうか。

いま、多くのリーダーに求められているのは、目先の変化に惑わされず、物事を俯瞰し、長期的な視座で未来を描く力です。

一本の苗木が、風雪に耐え、他の生命と関わり合いながら、100年という歳月をかけて大樹へと育っていく。森の時間は、人間の時間とは全く異なるスケールで流れています。

この研修では、100年単位の視点で森を育む林業の現場に身を置くことで、長期的な視点と思考プロセスのヒントを得ることを目的とします。予測不能な自然の中で、五感を使い、身体を動かし、仲間と対話する。その体験は、複雑な物事をありのままに捉える「システム思考」と、自分自身の内なる声に耳を澄ます「内省」の扉を開いてくれるはずです。

森の静寂の中で、日常の喧騒から離れ、自らと、そして組織の未来と、じっくり向き合ってみませんか。


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本研修で得られるもの

1. 長期的な視点 | Long-term Perspective

企業の3ヶ年計画といった短期・中期的な視点と、林業が持つ50年、100年という時間軸を対比させ、圧倒的なスケールの違いを体感します。目の前の課題から一旦離れ、時間軸を大きく広げることで、事業や組織、そして自身のキャリアをより大局的に捉える視座を養います。


▶︎ 短期成果に流されない判断軸を持ち、中長期の戦略思考を現場に浸透させる。

▶︎ 長期的なビジョンを、日々の業務や判断の中に自然に反映できるようになる。

▶︎  働きがいと帰属意識を高め、離職防止・定着促進につなげる。


2. システム思考 | Systems Thinking


木々、土、水、菌類、動物…すべてが複雑に関連し合い、一つの生命体のように機能する森林の生態系。その繋がりを肌で感じることで、物事を部分ではなく「全体(ホリスティック)」で捉えるシステム思考の感性を磨きます。多様な要素がどう相互作用し、全体として何を生み出しているのか。組織や事業にも通じる普遍的な洞察を得ることができます。


▶︎ 部門を越えた連携と相互理解が生まれる。

▶︎ 表面的な課題ではなく、構造的な原因を見抜く力が育つ。

▶︎ 変化や不確実性に強い、しなやかな組織文化を育む。


3. 内省 | Reflection


思考が優位になりがちな日常から意識的に離れ、自然の中で「考える」のではなく「感じる」時間を大切にします。馬の息遣い、土の匂い、風の音。森と共に生きる人々の営みに触れ、五感を通して得られる情報に身を委ねることで、思考の癖から解放され、自分自身の内面と深く向き合う機会を提供します。焚き火を囲んでの静かな対話も、深い自己探求を促します。


▶︎ 自分の価値観や信念が明確になり、判断軸が整う。

▶︎ 信頼に基づくチームコミュニケーションが生まれる。

▶︎ 「この仲間と」「この会社で」頑張りたいという思いが芽生え、エンゲージメントが向上する。




開催場所:北海道厚真町


都心から最も近い森と暮らしの循環がここにある。

新千歳空港から車でわずか30分。サーフィンが盛んな海と、豊かな田畑が広がる人口約4,000人の町、それが厚真町です。近年は、新たな挑戦を求める企業や起業家が集まるローカルベンチャーの聖地としても注目を集めています。

この町の最大の特徴は、一本の木が森で育ち、人の手で伐られ、馬で運び出され、板となり、暮らしの道具へと姿を変えるまでの**「森から暮らしまで」の物語が、この小さな町の中で今も息づいている**ことです。

この循環の中心にいるのが、森林プレイヤー集団「ATSUMANOKI96」。 「先人がつむいできた豊かな森を、次世代へつなぎたい」。その想いを胸に、彼らは森と共に生きる営みを続けています。本研修は、この厚真町の森を舞台に、ATSUMANOKI96の皆さんと共に探求を深めていきます。



このような方におすすめします


本研修は、特に以下のような課題意識をお持ちの方に、深い学びと気づきを提供できると確信しています。


  • より広く高い視座を身につけたい中堅以上のリーダー層、マネジメント層の方

  • 将来、経営を担う立場を目指しており、長期的・全体的な意思決定能力を養いたい方

  • 組織の風土改革や人材育成に携わり、これからの時代に求められるリーダーシップのあり方を模索している人事担当者の方



開催概要

項目

内容

日程

2025年11月19日(水) 〜 20日(木) 1泊2日

集合

11月19日(水) 11:45 @ 新千歳空港 ※昼食は各自でお済ませください

解散

11月20日(木) 13:00頃 @ 厚真町内

開催地

北海道勇払郡厚真町

宿泊

こぶしの湯あつま(厚真町本郷229-1)等 ※相部屋になる可能性があります

定員

8名(最少催行人数 4名)

研修費用

31,480円(税込)

費用に含まれるもの

体験費、1日目夕食(BBQ)、2日目朝食

費用に含まれないもの

ご自宅から新千歳空港までの往復交通費、1日目昼食、2日目昼食、その他個人的な費用、宿泊費、現地移動費 ※宿泊・移動についてはご自身で直接予約、お支払いをしていただきます。

主催

一般社団法人ATSUMANOKI96

共催

地域×企業共創ラボ(NPO法人ETIC.)

後援

厚真町

※今回はモニター価格です。(定価65,000円(税込))

お支払いはお申込み後、請求書払いとなります。

※本研修プログラムは、森林コンテンツを使った企業研修へ関心のある方のみを対象としています。



プログラム内容


※天候や参加者の状況に応じて、最適な体験となるよう内容を一部変更する場合があります。


【1日目:森の時間に浸り、全体性を感じる】


  • オリエンテーション

    • 厚真町へ移動し、研修の目的や流れを共有します。


  • 森との対話:馬搬(ばはん)の現場を歩く

    • 馬と共に森へ入り、機械の音がしない静寂の中で、生命の気配に耳を澄ませます。100年かけて育つ木々の存在を前に、日常とは異なる時間の流れを体感します。言葉の通じない馬との協働は、非言語コミュニケーションの重要性や、自分自身の在り方を問い直すきっかけとなります。

  • 共創体験:森の恵みを形にする

    • 森の資源をどう活かすか、チームでアイデアを出し合います。夜の食卓で使うテーブルや椅子を、一本の丸太から作り出すプロセスは、ゼロから価値を生み出す事業創造の思考と、仲間との本質的な関係構築力を育みます。

  • 火を囲む:薪割り体験とBBQ

    • 遊びの感覚で薪割りに挑戦。木の理(ことわり)を読み、身体の使い方を工夫する体験は、見えない構造を想像する力を養います。自ら準備した火を囲み、厚真の幸を味わうBBQ。リラックスした雰囲気の中での対話が、参加者同士の相互理解を深めます。

  • 夜の対話と内省

    • 焚き火を囲みながら、今日感じたことを静かに語り合います。一日を振り返り、自身の内側に生まれた変化を見つめる時間です。

【2日目:視座を高め、未来へつなぐ】


  • 朝の散策とリフレクション

    • 朝の澄んだ空気の中、森を散策します。心と身体を整え、昨日からの学びを自身の中に落とし込みます。


  • 100年の森づくりを考える

    • ATSUMANOKI96のメンバーから、未来を見据えた森づくりの哲学や葛藤を伺います。サステナビリティとは何か、次世代に何を残すべきか。彼らの実践から、長期的な価値創造のヒントを得ます。

  • フューチャーセッション

    • 森で得た視点や気づきを、自身の仕事や組織、キャリアにどう活かしていくか。参加者全員で対話し、明日からのアクションプランを描きます。

  • まとめ・チェックアウト

    • 二日間の学びを分かち合い、研修を締めくくります。


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募集要項

項目

内容

申込方法

以下の申込フォームより必要事項をご記入の上、エントリーください。 https://forms.gle/nu2HnS5qgWmi9B8c9

申込締切

2025年10月31日(金)

参加条件

本研修はモニター開催のため、研修終了後のアンケートやフィードバックセッションにご協力いただける方を対象とさせていただきます。


留意事項


  • 天候や現地の状況により、プログラム内容が一部変更になる可能性があります。

  • 宿泊は温泉施設の和室となり、他の方と相部屋になる場合がありますのでご了承ください。

  • モニター開催のため、プログラムの改善を目的としたアンケートや意見交換へのご協力を心よりお願いしております。皆様からいただくフィードバックが、本研修をより良いものへと育てていきます。



ATSUMANOKI96メンバー


 今回現場を案内してくれるのは、森林プレイヤー集団 「ATSUMANOKI96」です。彼らは「先人がつむいできた豊かな森を、次世代へつないでいきたい」という思いを胸に、伐採・馬搬・製材・木工といった森と暮らしをつなぐ営みを続けています。彼らの実践から、長期的な価値創造のヒントを得ます。


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木を植え、育て、伐る


丹羽智大

(有)丹羽林業 3代目





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馬で木を運ぶ


西埜将世

西埜馬搬 代表





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木を挽いて板をつくる


中川貴之

木の種社 代表





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木を加工する(木工)


坂野昇平

morinov 代表 





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木を加工する(木工漆作家)


鈴木大輔

WOOD IKOR








研修運営スタッフ


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ファシリテーター


柴田涼平

(株)とける 代表取締役






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ファシリテーター


安藤淳平

(株)さとゆめ コーディネーター









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事務局


今廣佐和子

(株)sonraku

(一社)ATSUMANOKI96 理事






問い合わせ先


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