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Press|新聞の取材記事


嫌々でも、クビになった馬が運び出す 1人と1頭が始めた優しい林業
静かな森にチェーンソーの音が響く。
木が倒れる。だが、他の木にひっかかってしまった。
「がんばろう。よーし」
西埜(にしの)将世さん(45)が声をかけた。
すると、ばん馬の「カップ」が白い鼻息を吐きながら反動をつけ、前に進む。木は地面まで倒れた。
運べるほどの長さの丸太にし、雪の上をするすると滑らせる。山のふもとの開けた場所まで運ぶのもカップの仕事だ。
西埜さんは、手綱を握って横に付き添い、声をかけ続ける。「おーおっ」は脱力、止まれの合図だという。
馬には、喜怒哀楽のすべてを素直に伝えるようにしている。感情を言葉に、そして指先に込める。心と心のコミュニケーション。「馬と同期する感覚」なのだそうだ。
96 ATSUMANOKI
2026年1月1日読了時間: 1分
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